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カラカラ (器) : ウィキペディア日本語版
カラカラ (器)

カラカラカラカラーとも)とは、主に琉球文化圏で使用される陶製酒器の一種。介護用の吸口に形が似ている。通常は泡盛用。
== 概要 ==
本来は壺屋焼の上焼(じょうやき・じょうやち)のものを指すが、近年はガラス製(特に琉球ガラス)のものもある。容量は2入るものが多いが、小さな1合用のものなどもある。下部が鏡餅状に膨れた瓶に細長い注ぎ口をつけたような形が標準である。高さの割に底面側が大きく安定感がある。上側中央に泡盛の入れ口があり、注ぎやすいように小型の漏斗状になっている。用の急須焼酎用の千代香に似ているがカラカラの場合、通常は蓋と取っ手が無い。沖縄の焼き物としては、取っ手も陶土で作り、一体となったアンビンと呼ばれる水差し用の急須があり、かつては酒器としても使われたが割れ易いので現在ではほとんど使われなくなってしまった。
カラカラの一部のものにはラムネビー玉のように取り出せない玉(陶製)が内部に入っていることがあり、泡盛が入っていないときに振ると音がする。
通常、泡盛はにして飲むことはない〔お湯割りはすることがある。〕のでカラカラは直火にかけるようには想定されていない。カラカラ類似のものが九州近県にあり、これは沖縄より伝わったものであるがこちらは直火での燗が可能なことが多い。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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